皆さん、日経平均株価がどのような仕組みで構成されているかご存知ですか?
日経平均株価は日本経済新聞社の中の人が定めた日本株225銘柄によって構成されている指数なのです。
日本経済新聞社の中の人が毎年10月になったらその225銘柄を決めるのです。
こんな豆知識をなぜここで語っているかというと、実はこの入れ替えは株価に影響を与える可能性があります。
個人的見解ですが、かなりの確率で株価に影響を与えます。
単純に言うと、A社が新しく日経平均株価の225銘柄に採用された!となった場合、A社の株価は上昇する可能性が高いということです。
それを踏まえて私がよく行う入れ替え需要を獲得するためのトレードを紹介します。
入れ替え最終日の引け注文に注目!!
入れ替え最終日の引け注文に注目してみてください。
ちなみに、引け注文を確認するためには、フル板を使用することをおすすめします。
フル板とは簡単に言うと注文状況を細かく見ることができる板画面です。
A社が日経平均株価に採用されたとします。
すると、A社には引けでいつもよりも多い買い注文が入ります。
フル板画面に買い注文が入ってなかったとしても、引けと同時に多めの買い注文が入る可能性が高いです。
この多めの買い注文を利用して引け前までにA社の株を購入しておいて、引けで売り注文を出すことで入れ替え需要を獲得できるのです。
この取引は買いどころが大事ですが、うまく行けば勝率も高くなり、個人的に一番オススメの方法です。
入れ替え発表後に買い注文を出す!!
入れ替えの情報は9月中に発表されます。
発表されると翌日の寄り付きから組み込まれる銘柄は上がって始まることが多いです。
それは、上る可能性が高いから、知っている人たちが購入しているために発生する現象だと思われます。
しかし、実際に入れ替えが行われる日までの間に相場が下落すれば、株価は勿論下がる可能性が高いです。
なので、この方法は月末までに株価が堅調に上がっていく相場だという判断がつかない限りおすすめしません。
月末までに下落してしまった場合は、最後の引けでの注文でせっかく上昇しても、下落分を補うことができずにマイナスになってしまうことがあるからです。
買い注文の要因は投資信託などが絡むファンドだった!!
では、なぜこんなに買い注文が発生するのか??気になると思いますが、そこには様々な要因があります。
その中でも圧倒的に大きな要因となっているのが、ファンドなどの組織で運用しているところによる買い需要です。
皆さんは「日経平均株価をベンチマークしている投資信託です」のような投信を見たことがありますか?
こういった投資信託は日経平均株価をベンチマークして日経平均株価が10%上昇したらそれ以上の運用成績を出すことを目標にしているのです。
となるとどうでしょう。
もし、A社が新しく日経平均株価の構成銘柄に採用された場合に、その投資信託はA社を買わずに放置するでしょうか?
もし、A社がその後ものすごく良い業績を出して日経平均株価を押し上げる役目を果たしたら、きっとこの投資信託を運用しているファンドは後悔すると思います。
いえ、後悔どころか運用責任者は会社での責任問題に発展するかもしれません。
ということで、入れたくなくても入れざる負えないのです。
日経平均をベンチマークしている投資信託って、1つ2つではありません。
なので、買い需要もかなり大きいものになるのです。
実は日経平均株価だけじゃない!!
日経平均株価だけじゃなく、実は他にもあります。
最もインパクトが大きいのがMSCIの入れ替えです。
MSCIとはモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社が算出している指数です。
あまり聞き覚えが無いかもしれませんが、実はこのMSCI指数は全世界でベンチマークされている指数なのです。
世界中のファンドがこのMSCI指数をベンチマークして運用しているため、インパクトはかなり大きくなります。
もしかしたら、日経平均株価よりもインパクトが大きいかもしれません。
その他、TOPIX Core30なども入れ替え需要がある可能性があります。
しかし、一旦は日経平均株価とMSCIを意識しておくと良いかと思います。
入れ替えの売り需要に注意!!
買い需要があれば勿論売り需要もあります。
1つは、指数から除外される銘柄です。
指数に組み込まれる銘柄があれば、あふれて除外される銘柄もあります。
A社が組み込まれると同時にB社が除外されるという感じです。
となると、B社にはA社とは逆に売り需要が発生するのです。
2つ目は、買い需要を見越した購入による売り需要です。
買い需要が10000株だとします。
その状態で、1人100株の売り注文を80人が出せば、買い需要が上回るのでその分上昇しますが、1人100株の売り注文を200人が出せば、買い需要が下回るのでその分下落します。
正直一番怖いのはこの売りが買いを超えたときです。
そして、この状態になっているかどうかは終わってみないとわかりません。
買い需要が多く入るということは毎回やれば結果的にプラスになる可能性が高いはずですが、100%勝てるわけではないのです。
※投資は自己責任でお願いします。